私たちの日常生活は、国や地方公共団体の行政活動と深く結びついており、教育・社会保障・警察・消防などの公共サービスや道路・港湾・上下水道・公園などの公共施設からの恩恵を受けながら暮らしています。
しかしながら、これらのコストを誰かが負担しなければ公共サービスや公共施設のメリットを享受して、安全で豊かな生活を維持していくことはできません。
つまり税をはじめとする国民負担とは国・地方公共団体による公共的サービスの提供に必要な費用を受益者たる国民が適正に分担するもの、あるいは様々な行政サービスの対価として支払うものです。
また、視点を変えれば税や基礎的国民負担は、この国で生活していく人々の希望や安心、安全を保障する助け合いの心の原資、人を思いやる心の原資とも言えます。このように税金は、私達の将来に向けて安心、安全を確信し、私達が豊かな共同社会を維持するための会費のようなものと考えられますが、一般には、税本来の役割と重要性があまり理解されていないのが実情です。
国・地方公共団体による主な公共的サービス
こうした中で、私たち法人会は税の必要性・重要性を十分に認識し、広く一般にむけて税体系や税知識を啓発するとともに、納税意識の高揚を図る一方で、税負担の重要な担い手である「企業の繁栄と活性化に資する税制」を「努力した者が報われる税制」に、さらには、公正・中立・簡素な税制を構築するため、税制改正への提言・要望活動を推進する団体として、また、適正な申告納税を通じて国や社会及び企業の健全な発展に貢献したいとの願いから、様々な活動を続ける公益団体・善良なる経営者の団体、それが私たち法人会です。